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『なぜ子どもにマインドフルネスが必要なのか』ジョン・カバットジンの言葉

マインドフルネスは、私たちに本来そなわっている能力のひとつです。トレーニングを重ねるなかで、こつこつ育て、深めていくものです。種を植え、水をやり、しっかり育てるものなのです。
そうすると、種が根づき、こころという土壌で育ちます。明るく、役に立つよう、創造的に育っていきます。やがて花ひらき、実を結ぶのです。
こうしたことはすべて、「注意を向ける」ことと「いまここにいる」ことから始まります。

注意と気づきは、「マインドフルネス」(mindfulness)と呼ばれていますが、「ハートフルネス」(heartfulness)と呼ぶこともできるでしょう。これを理解することは、とても大切なことです。
といいますのも、私たちが育てようとしているのは、ただ単に知的な能力だけでなく、自分や他者への思いやりを含めた生き方全体だからです。多角的な知性、ものごとの認識の仕方、「いまここにいる」方法を育てようとしているのです。

これをどう呼ぼうとも、医療や神経科学の研究では、マインドフルネスがこころとからだの健康によい結果をもたらす、なくてはならない重要な「生きるスキル」であることが示されています。一生を通じて、こころの能力(EQ)、学習、健康全般をサポートし、高めることが確認されているのです。
近年、ストレスが発育中の子どもの脳に有害な影響をもたらすことが確認されています。そのため、マインドフルネスが
ますます必要とされているのです。
マインドフルネスのトレーニングは、学習環境の向上やリラックスするためだけに、オプションとして付け加えるものではありません。
マインドフルネスは、最適な学習と感情のバランスを保つために欠かせないトレーニングです。過度のストレスによる悪影響から、発育過程にある脳を守ってくれるのです。

子どもは、まさに「いま」の瞬間に生きています。過去や未来にこころを奪われることは、それほどありません。自然に「いま」にいるのです。
そこで、私たち大人ができる最も重要なことは、子供が持っているこの「自由なこころ」と「いまにいる」という自然な性質を損なわずに、その性質を強め、育てることです。
マインドフルネスのやり方を学び、生活のあらゆる場面で必要に応じて実践することは、演奏家が楽器のチューニングの仕方を学び、演奏するようなものです。オーケストラの演奏家は、まず、時間をかけて自分の楽器をチューニングし、その後、お互いに合わせます。

私たちもマインドフルネスという道具をチューニングしてから生活すべきなのに、そうしていません。なぜ、しないのでしょうか? なぜ日々調整しないのでしょうか? これよりも基本的で、重要なことはあるでしょうか?
どうすれば注意をむけられるのか、どうすれば「いまここ」にいられるのか、どうすれば自分の思考・感覚・からだをそのまま受け入れるこころのゆとりが持てるのか、ということを学び、実践する以上に、大事なことはあるでしょうか?
自分と他者への思いやりの向け方を学び、実践する以上に、重要なことはあるでしょうか?」

エリーン・スネル著「親と子どものためのマインドフルネス」の「はじめに」にマサチューセッツ大学医学部名誉教授の氏がよせた言葉より